12月28日暴風雪の中、せっかく札幌まで来たのに、お目当てのジンギスカンを食べれずという、旅行の目的を見失いつつある3日目。初日から延々と車中泊続きということもあって、流石にきつくなってきました。まぁ、3連続車中泊の割に今回もぐっすりと寝れただけでも良しとしましょう。
第21ランナー
632M 奥羽本線 普通(701系) 青森(6:09)→弘前(6:48)
眠い目をこすりつつ乗り換えた先には、1日ぶりの701系。こうして701系のシンプルというか素っ気無いデザインを見ると、本州と北海道の気候の違いを感じさせます。やっぱり北海道の寒さは別格だわ。
第22ランナー
1634M 奥羽本線 普通(701系) 弘前(6:51)→大館(7:33)
弘前からも701系。ちなみにこの列車、行先は大館ながら実は大館から快速に化け、最終的には秋田まで向かったり。もっとも、自分は大館で別の列車に乗り換えるのですが。
第23ランナー
1636D 奥羽本線 普通(キハ110系) 大館(7:38)→鷹ノ巣(7:58)
大館からは鷹ノ巣行きに乗り換え。車両はなんとキハ110系。奥羽本線にそもそもキハ110系運用があったということは、この時まで全く知りませんでした。運行区間も大館~鷹ノ巣間という花輪線に直通するわけでもないのに何故と思うのですが、おそらくこの後に乗る秋田内陸縦貫鉄道と花輪線との接続の関係でこのような運用が生まれたのだと思います。地味な存在ながら、マニアックな運用ですねー。

そんなこんなで20分ほどで鷹ノ巣駅に到着。駅舎は平屋建てながら、国鉄時代のものを継承しているので非常に頑丈な印象。東北の特急停車駅にはよくあるデザインですね。

で、その隣にあるのがこれから乗車する秋田内陸縦貫鉄道の
『鷹巣』駅。秋田内陸線が阿仁合線だった時代は鷹ノ巣駅だったのですが、転換時にこの地域の地名であった鷹巣にしたそうです。

とは言ってもホームは同じわけで、JRからそのまま秋田内陸線に乗り継ぐことは可能。
第24ランナー
9D 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 普通(AN8800形) 鷹巣(8:18)→阿仁合(9:14)
そんなわけで
2日前のリベンジである秋田内陸縦貫鉄道を乗り潰しです。ちなみに乗車した車両は赤色塗装。かつては標準塗装があったのですが、今は車両ごとに塗装を変えているみたいです。

途中の合川では黄色の車両とも交換。シンプルで良いんですが、逆に言うと素っ気無い感じもしなくないです。
ちなみに乗った車両では韓国ドラマの舞台になったことを記念してか、それ関連のポスターなどがありました。ただ、現在の対韓国情勢だとこういうのってどうなるんですかね。プラスにはならないにしても、マイナスにならないことを祈るのみです。

鷹巣を出発して1時間ほどで、秋田内陸縦貫鉄道の中心駅である阿仁合駅に到着。自分が乗った列車はここが終点なので乗り換えとなります。

駅構内には車両基地も存在。まずは貸切用となっているAN8808。車内はお座敷となっているようです。

見事に雪を被ったAN8900形。もともとは急行「もりよし」用でしたが、片運転台車で2両運転が原則ということで燃料代が嵩むことから、最近は多客時のみの運用となっているみたいです。これだけの車両でありながら勿体無いですね・・・。
第25ランナー
2001D 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線 急行「もりよし1号」(AN8800形) 阿仁合(9:17)→角館(10:23)
阿仁合からは3分の乗り継ぎで急行「もりよし1号」に乗車。急行「もりよし」といえば、第三セクター鉄道には珍しい急行料金を徴収する急行列車として、また登場時は女性車掌・女性運転士が乗務するということでちょっとした話題になっていました。JR線に直通する列車が特別料金を徴収することはあっても、線内完結列車が特別料金を徴収する事例は今もここだけのはず。
で、もともとは先述したAN8900形がこの「もりよし」専用車だったのですが、今はもっぱらAN8800形が使われるという状況。もっとも、急行料金は列車の速達サービスの対価として徴収するので、何処かのJRみたいに特に急がないのに特急料金を徴収するよりはずっと良いんですが、それでもグレードが落ちた感は否めないですね。
ちなみに利用率はというと、この「もりよし1号」に関してはかなりの乗車率。実際、自分も座れませんでした。

途中の阿仁マタギ~戸沢間では秋田県内最長の十二段トンネルを通過。鉄建公団建設区間とあって、線形はかなり良く速度も出します。

途中の上桧木内では登場時の塗装のAN8800形と交換。自分はこの塗装の方が好きですね。

こうして阿仁合を出発して約1時間ほどで2日前に訪れた角館駅に到着。秋田内陸縦貫鉄道乗り潰し完了です。
第26ランナー
3022M 秋田新幹線 こまち22号(E3系) 角館(10:47)→盛岡(11:39)
角館からは「こまち」でワープ。2日前に乗っておけばこういうことは一切するつもりは無かったんですけどねー。あと、田沢湖線の本数少なすぎです。田沢湖~赤渕間の昼間時の普通列車が全く無いと言うのはある意味凄いですよ。

盛岡では昼食に盛岡冷麺を。盛岡冷麺というとスイカが入っているのを思い浮かべるのですが、時期が時期だからかリンゴでした。が、これはこれでなかなか美味。
第27ランナー
3652D 山田線 快速「リアス」(キハ110系) 盛岡(13:51)→茂市(15:33)
盛岡からは計画していた行程に戻り、山田線の快速「リアス」に乗車。山田線やこの快速「リアス」も10年くらい前(当時は勿論、キハ52やキハ58の時代)に撮影はしているのですが、乗車となると実は初めて。なかなか行きにくい場所ですから当然なんですが。
ちなみに、運行本数の少なさの割には乗車率は上々。勿論、18きっぷシーズンというのもあるのでしょうが、並行する106急行バスの存在を考えると、割と沿線住民も使っているような印象を受けました。

さてこの山田線も全線乗り潰し・・・といきたいところですが、自分は途中の茂市駅で下車。

駅舎内部はこんな感じ。小さいながらも駅員さんがいて、窓口で切符を売る光景は昭和を感じさせますね。
第28ランナー
5便 岩泉線代行バス 茂市(15:40)→押角(16:20)
山田線を茂市で下車したのはコレが理由。岩泉線の代行バスで秘境駅である押角駅へ向かうため。ちなみに押角駅はこの時点でホームへの立ち入りが禁止となっていましたが、せめて駅前からでも目に焼き付けたいと思ったため向かうことにしました。
ちなみに代行バスは殆ど利用者がいないだろう・・・と思っていたら、実は結構乗っていたり(それでもマイクロバスですが)。後で分かったのですが、岩手和井内~岩泉間(実情としては岩手大川以遠)が宮古から直接行く手段が岩泉線しかないというのが理由っぽいです。逆を言えば、宮古~岩泉間の路線バスが出来れば岩泉線の存在意義はなくなるということですね。

茂市からバスに揺られること40分、遂に押角駅前に到着。バスを降りる時、運転手さんに怪しい人間と思われましたが一応は察してくださったようです。

ちなみに駅前を通る国道340号は見れば分かるように酷道。岩手和井内辺りまでは良い道なのですが、そこから先の雄鹿戸トンネルを越えた先まではこんな調子が続きます。まぁ、よくもこんな道で代行輸送をさせようと思ったのが正直なところ。実際、岩泉線の土砂災害後からしばらくは押角駅は通過扱いでした。

駅前広場(?)はこんな感じ。雪が積もっていますが、比較的スペースがあります。こんなだったら盛岡辺りからレンタカーを飛ばしても良かったかもしれませんが、生憎金が無い。

ホームへ向かう橋。どう見ても仮設状態。よく転落事故が起きなかったなと、今見てても思います。ここから先は立ち入り禁止なのですが、見た感じホームの方に明かりが見えるので電気は来ているみたいですね。もっとも、いつ無くなるか分かったものではありませんが。
第29ランナー
6便 岩泉線代行バス 押角(17:40)→茂市(18:20)
そんなわけで、秘境駅である押角駅探索を終え、茂市駅へ戻ります。ちなみに帰りのバスは行きとは打って変わって自分を含めて2人。まぁ時間帯を考えれば当然ですな。
第30ランナー
659D 山田線 普通(キハ110系) 茂市(18:32)→盛岡(20:26)
岩泉線押角駅訪問を行ったところで本日の行程は終了。本日の宿泊地である盛岡へ戻ります。ちなみに乗った車両は行きの快速「リアス」と同じ車両だったりします。
こうして旅行3日目は1・2日目とは打って変わって上々の収穫。運が向いてきた感じがします。
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テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用
- 2013/02/27(水) 19:52:39|
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