夏の旅行記の真っ只中でございますが、ここで急遽9月25日に行われた長野総合車両センターの一般公開レポを。いや、特に他意とかは無いんですが、先日書いたとおりデスクトップが非常にカオスでして、その現状を何とか打破しようと、とりあえず単発の一般公開ネタとか臨時列車ネタとかは旅行記の合間合間に書いていくよう考え直しました。
いや、マジでデスクトップが凄いんですって。冗談抜きに。ホントスミマセン…。
つーわけで、デスクトップ大掃除作戦の一環として、最初に取り上げるネタは、去る9月25日に行われた長野総合車両センターの一般公開ネタです。
この長野総合車両センター、一般の方はあまりご存じ無いかもしれませんが、こと鉄道マニアにとっては嫌でも知ってしまう、そんな場所だったりします。一体どういう場所かというと、一言で言えば「JR東日本のごみ処理場」と言った感じですかね。要は、古くなった車両はここまで回送されてきて、重機でスクラップにされるわけです。
特に首都圏の電車の殆どは古くなったらこの長野総合車両センターへと向かいます。故に関東で鉄道マニアをやっていると嫌でも知ってしまう場所であり、時にはそこへ向かう列車自体がネタになったりもするわけです。
そんなJR東日本の最終処理施設の長野総合車両センターですが、実は自分が行くのは初めて。今回、偶然にも同じ時期に名古屋へ行っていたことから、それに合わせて長野へ立ち寄ったというわけです。
諸々のものを撮影して長野駅へ到着すると、駅前のロータリーには丁度長野総合車両センター行きのシャトルバスが停車中、急いで乗車するとすぐさまバスは発車、かなりギリギリのタイミングですた。。。
バスに10分ほど揺られると長野総合車両センターに到着、時間が時間だったので(長野駅に着いたのが13時過ぎ、公開は15時まで)、急いで展示車両を見に行きます。
工場内を歩いてまず目に入るのは世界初の営業用ハイブリッド気動車キハE200形「こうみ」。登場してからいつの間にか3年が経過していましたが、既に仕事場である小海線での仕事っぷりにも見慣れてきましたね。とは言っても、小海線においてはまだ少数派という印象は拭えませんが…。
まぁ、しかし今年は量産先行という位置づけであったこのキハE200形の技術が、晴れてHB-E300系という量産タイプ(とは言っても用途は特殊ですが)に実を結んだわけですから、営業開始と同じくらいハイブリッド鉄道車両の節目の年と言えそうですね。
同じく工場近くの展示スペースに展示されたDD16 11号機。当ブログでも何度か書いていますがこのDD16形という機関車、現在稼動できるのは全国でたった2両(11号機と西日本の304号機)、保留車の301号機を入れても現役として残っているのはたった3両という非常に希少な機関車だったりします。
しかも西日本に所属している304号機は除雪用なので活躍時期は主に冬季のみ、通年で活躍するのはこの長野にある11号機しかいないという状態なのでまさに天然記念物状態。なかなか目をつけられる機関車ではありませんが、正直言って出会ったら撮っとけ!というレベルの機関車です。
しかも展示中には滅多に目にすることが出来ない機関部も見れました。レアな機関車のレアな機関部…良いですね。とは言っても、積んでるエンジンはDML61SというメジャーなDD51形初期ロットと共通のエンジンを積んでいるんですけどね。
展示車両にはさらに珍しいクモユニ143-3も展示。クモユニ143という形式はここ長野にしか残っていない形式であり、しかも事業用車によくある濃青と黄色の塗り分けではなく、幕張時代のスカ色というのがさらに希少度を上げています。
有り難いことにこちらも内部を公開。まずは荷物室部分。今では荷物電車なんて言葉も死語になりつつありますね。一応存在はしているんですけど。
ちなみに荷物室の手前には乗務員が座ると思われる座席も。青いモケットとかもおそらく昔のまんまじゃないのかしら。ひじ掛の部分も最近ではリニューアルとかで形が変わってきていて、この形状もあんまし見なくなった気が…。
そしてこちらが郵便室の内部。クモ「ユ」「ニ」という形式から分かる通り、荷物車と郵便車の合造なんで一粒で二度美味しいです。郵便室の椅子のモケットも勿論昔からのままっぽい。使わなくなってもちゃんと椅子までしっかり残してくれてるんですね。ありがたや~。
車両展示ゾーンからちょっと離れた場所には今年の公開の目玉であるHB-E300系「リゾートビューふるさと」が展示。先ほど書いたキハE200形の量産型といえる形式で、形式もこれまでは「キハ」だったものが、このHB-E300系以降のハイブリッド気動車については独自の「HB-」という形式が付けられることとなり、若干半端モノな扱いだったハイブリッド気動車についても、これで地が固まった感じがしますね。
なお、この「リゾートビューふるさと」については試乗会も行われたみたいですが、到着した時間が時間なので既に走行は終了…。それでも写真撮影用にしばらく展示しておりました。
ちなみにこの編成は他のHB-E300系の先陣を切る形で10月2日から快速「リゾートビューふるさと」として、長野~南小谷間を毎日1往復してるみたいです。11月には飯山線という非電化区間乗り入れも果たすみたいで、ハイブリッド気動車という性能をフルに生かす活躍が見られそうです。
なお、HB-E300系「リゾートビューふるさと」が展示された場所の近くにはED62 1号機らしき機関車が…。一応、保存されている扱いらしいですがナンバーが無いと何なのか一瞬分からなくなりますね…。そのまた後ろにはついこの間まで京浜東北線で活躍していた209系の姿も見えますね。
そして再び工場内へ移動。まずは新潟色の115系。検査を受けたばかりなのか、車体はピカピカに磨き上げられております。それにしても、長野まで検査に来てるってことはてっきり新しい新潟色(青系のやつ)に塗り替えられているのかと思いきや、従来通りの緑系の新潟色で出場させてるんですね。青系の新新潟色が増えているようで増えてないのはこういう理由なんですかね~。
同じく工場内で房総地区へ転用改造真っ最中の209系。先ほどED62の後ろにいたスカイブルーの209系もいずれはこんな感じに変化して、再び首都圏へ戻ってくるわけでございます。…まぁそれと入れ替わりに今度は113系がこっちへ来るわけですが。
先の209系に置き換えられてやってきた房総地区の113系。こちらはもう再利用という事は無く重機の餌食になるのを待つばかり…今回の公開が最後のお役目だったわけですな。
前面の表示機には懐かしい「横須賀線・総武線」という表示が何とも心憎い演出です。
しかも側面の幕は「エアポート成田 成田空港」と来たもんだから、もうこれは完全に狙ってるとしか…。懐かしいなぁ。昔は昼間にエアポート成田の成田空港行きと鹿島神宮行きが連結して総武快速を爆走していた…なんてこともありましたね。
ここまででも凄いのに、さらに憎い演出は113系が展示されていた近くの庫内には、ついこの間まで特急「成田エクスプレス」として使われていた253系が展示されていたという事。おそらくこの編成も113系と同じく重機待ちだとは思いますが、スカ色クモユニ143、改造待ちの209系房総仕様、スカ色113系「エアポート成田」と来て、ここで「成田エクスプレス」が来ると「ここは千葉か!」と突っ込みたくなります。
さすが、首都圏の車両の最終処分場、とても長野に居るとは思えない…。
ちなみに長野総合車両センターに来るまで「諸々のものを撮影…」と冒頭で述べましたが、その諸々のものの一部がコレ。鉄道の日を記念してか、長野駅ではJR東日本長野支社ご自慢の485系ジョイフルトレイン「
フリーザ様彩(いろどり)」が展示されていました。ジョイフルっつーよりホラーだろ…と突っ込みたくなる、相変わらず素晴らしい目つきです。夜中に出会ったらマジでちびりそうになるよ。
というわけで、デスクトップ大掃除作戦の第1弾、長野総合車両センター一般公開ネタはこれにて終了。次回の更新は予定通り、例の夏の旅行記ですので、こちらも期待し過ぎない程度に待っていてください。
テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用
- 2010/10/16(土) 03:58:39|
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